全日登山体育大会 東京大会に参加して

矢沢裕子   

 長山協からは10名で参加しました。私たち6名は、20日の朝7時ころ、長野をワゴン車で出ました。小山先生は立川ホテルで合流しました。
 私たちの登山コースの申し込みは、雲取山だったのですが定員オーバーとのことで、皆さん三頭山に変更されてしまい、私と前副知事の小山先生だけは高尾山に登ることになりました。

 お昼少し前に会場となる青梅市に到着、近くのお寿司屋さんで、昼食をしてから市民会館に入りました。会場入り口で受け付けを済ませ、坂口前会長、田中会長にお会いして、ご挨拶を済ませてから開会式に出ました。
 開会式のコンサート中に、唐木顧問、松田前会長、星野さんは参与会に行きました。
 開会式が全て終了すると、今夜の宿となる立川のホテルに向かいました。ホテルには小山先生も到着していました。
 ここでお弁当をもらい、お弁当持参で、坂口前会長さんたちと、皆一部屋に集まって小宴会。私はちょっと風邪ぎみだったのでそうそうに休ませてもらいました。皆さんかなり飲んだの?

 翌朝7時にはお迎えのバスが来て登山口に向かいました。
高尾山は599mと標高こそ低いものの、一帯は「明治の森」国定公園に指定されており、自然豊かで野鳥も多く生息しているとのこと。またこの時期の紅葉はとても綺麗で見ごたえがありました。登山にもいいし、ケーブルカーやリフトもあるので家族連れの参拝や観光目的にもぴったりです。この日は人、人で溢れかえっていました。7つものコースがあるそうですが、私たちは稲荷山コースを登り、薬王院のある表参道を参拝しながら下るコースはバランスよかったと思います。どちらも1時間半くらいのコースでした。

 山頂に向かう中腹辺りからの眺めは都会そのもので、背の高いビルなど長野では見ることのなかった風景がありました。新八王子山の会の皆さんが薬王院近くに昼食場所を確保してくださり、芋煮汁まで作ってくださり、歩いた後の汗が冷たく感じる頃には温かい物がなによりのご馳走でした。参道にはお土産物屋が並び、お饅頭屋などもあって、ここでも観光気分を味わうことができました。山と観光気分を味わえて2度おいしい、ちょっと得した気分になれるので、人気の程がわかる気がしました。

 小山先生は"もう少し歩きたい。"と、ちょっと物足りない様子でした。それでも山仲間との会話、参拝、紅葉の自然、参道での観光気分と、盛りたくさんの一日を過ごされたご様子で、私自身も、田中会長はじめ北海道、岩手、島根、東京と、いずれもお名前を存じ上げている方、お目にかかっている方がほとんどで、皆さんと再会できて、とても楽しく過ごさせていただきました。
 帰りには、昭和天皇、高淳皇后のお墓、玉御陵に立ち寄りました。私にはめったに来れないのでよい経験でした。

 ホテルから懇親会場に移動し、ここでも多くのみなさんに再会することができ、本当に嬉しかったです。食事、歌や余興を楽しみつつも、帰りはこのまま車で長野まで帰る計画でしたので、運転手を申し付けられていた私は、いささかの不安を感じずにはいられませんでした。しかし皆さんは、気分のりのりで楽しんでいました。

 案の定、午後9時くらいにホテルをでたものの長野に着いたのは午前2時半くらいでした。一人の運転ではさすがに疲れました。家ではいつの間にか心地よい疲れに変わり、こたつでうとうと。皆も楽しかったよね。楽しんでもらえてたらそれで運転の疲れなんてふっとんでしまうよ。皆さんもそれぞれの感想をもったでしょうね。また聞かせてください。大変ご苦労様でした、ありがとうございました。


三頭山コース

松井政子   

 朝、ホテルで朝食をとり、おにぎりのお弁当を頂いて、バスに乗り奥多摩に向かいました。三頭山の登山口である都民の森までは、バスで2時間ほどかかりました。都民の森駐車場は大賑わいで、トイレ前には凄い行列が並んでいました。森林館で説明を聞いてから出発です。私たち長野組は2班、リーダーは鈴木由美子さん、唐木千穂さんがサブリーダー?最後尾を歩きます。

 ウッドチップで整備された道を歩くこと25分程で30メートルの三頭大滝にでました。ここには滝見橋という立派な吊り橋があり、滝を眺められます。橋は滝を見るためのもので行き止まりになっていました。

 少し休憩後、滝横のあずまやをとおり、ブナの路を進みます。途中には、カツラやシオジの巨木のある中を登ること少しで、東京、山梨の県境ムシカリ峠に到着しました。松田さんが、「峠の向こうは内藤会長の領分」と、言うと内藤さんは、胸を張って、「そうだ、そうだ」と、答えていました。あとは階段状の道となり、山頂直下の樹木に名札がバネで付けられていて、唐木(顧問)さんに、「自然保護委員長さん、これは何故バネなのかネ」と、聞かれました。「柔軟性があり、樹木を傷めないように」と、お答えしましたら、にこやかに笑って「うん、そうだ」といってくれました。

 三頭山山頂にはすぐに到着しました。その名のとおり三つ頂をもつ山頂で、富士山、雲取山など眺めの良いところだそうですが、本日は見えません。内藤さんが、一番奥(山梨県側)で休もうと言うので、山頂奥で昼食にしました。坂口さんはと探しましたが何故か見当たりませんでした。 

 下山は御堂峠から東峰に登り返し、ブナや紅葉の落葉樹林をとおり、展望台と見晴らし小屋から鞘口峠へ。ここにも展望休憩舎があり、他グループが休憩の中、私たちは素どおりして都民の森につきました。三頭山コースは登路が短く、旭山(長野市)感覚で登ることができました。