長野県で作った全日大会旗

 


第42回全日本登山体育大会
長野県白馬大会を終えて

   (社)日本山岳協会会長 田中文男

 一般参加者550名、スタッフ及び関係者150名、合計で700名……。
 本当に大勢の方々が全日本登山体育大会白馬大会の為に、ご協力下さいました。思えば2年前、長野県山岳協会がこの大会を主管すると決定するや否や、すぐさま準備に入って下さいました。その熱意と情熱には本当に頭の下がる思いでした。

  何種類ものパンフレットの作成、PR活動……。
  それは、より多くの方々に参加していただき、白馬の良さを更に知っていただこうとする思いだったからだと思います。

  大会当日は、素晴らしい登山日和でした。
  今年は夏の訪れがないのではないかと思われる毎日でしたが、この日だけは別でした。参加者の方々の楽しそうな笑顔を私はいつまでも忘れることはできないでしょう。それ以上に準備して下さった方々の「ほっ」 とした表情が印象的でした。

 二年余りの歳月をかけて準備して下さった大会です。その努力に報いるためにも晴天がなによりのプレゼントだと思っておりましたが、そのとおりになりました。お蔭様で私も真黒く日焼けすることができました。

 さて、過日、日本山岳協会の事務局に参りました折、一通の手紙を受け取りました。全日本登山体育大会・白馬大会に参加した方からのお礼の手紙でした。

 星空が美しかった!
 花火も素敵だった!

 そして、スタッフの皆さんが実に一生懸命だった。本当にありがとうと書いてありました。
 企画する側、参加する側、それらが心をひとつにして初めて思い出の積み重ねが完成すると思っております。今大会はまさにその通りでした。本当にありがとうございました。

  終りになりましたが地元白馬村をはじめ大勢の関係者の皆様に紙面をお借りして改めて心からお礼を申し上げます。


 

全日本登山体育大会を終えて

長野県山岳協会会長 松田美宏

  平成15年8月22日より3日間、第42回全日本登山体育大会を長野県白馬岳周辺で開催し、大会標語である 『輝け響け白馬讃歌』 (白馬の恒久自然と畏怖と憧憬を胸に熱き再会の喜びで交えよう) とのタイトルに相応しい大会となりました。

 各県山岳連盟(協会)のみなさま、長野県山岳協会関係者合わせて、全国の岳友が白馬村に一大結集して大いに盛り上がりました。

  8月中崩れていた天候も、この大会に合わせたかのように晴れ渡り、心配した事故もなく、大会は大盛況、大成功のうちに無事全行程を終了できましたことは誠に嬉しく思います。

 協会加盟団体のみなさんに要請をし、昨年11月の締め切り期日には、大会役員も予定数に達しました。また、協会顧問の皆様方からの様々なご支援、ご協力を頂き、大会運営は見事なチームプレーで進めることができました。

 個々にとっては、意思疎通や連絡不行き届きなど不備な点も多々あったことと思います。しかし、みなさん協調性を発揮され円滑な運営ができましたことに、あらためて敬意と感謝の意を捧げたいと思います。加えて、この大会を通じて、協会内に、この人にはこんな能力があったのかと、思わぬところより新たな人材の発掘があり、この点につきましても大変な成果であったと思う次第です。

 最終的には、全日本登山体育大会中、最多数記録となったそうで、長野県の面目躍如したものと思います。この大会を終えた今、苦労はありましたが、全国の岳友の皆様との親交、また大会を通して数々の貴重な体験をさせて頂き、求めても得られるものではない天の配剤に感謝致し、長野県山岳協会の礎のひとつとして積み上げられ、協会が今後とも益々発展することを祈念するものです。