遭難対策

夏山で遭難しないためにこれだけは守ろう
 

★★自分の経験・技術・体力に応じた登山を!★★

夏山遭難の半数以上は、経験や技術、体力等の不足が原因の転倒・転落事故で、そのほとんどが登山道で発生しています。
目的の山を十分研究し、自分の経験や体力に見合った山に登山しましょう。

★★トレーニングで万全の体調を!★★

入山前にトレーニングを十分に行い、体調を整えるほか、健康診断を受けてから入山しましょう。一人が体調を崩すと全員に迷惑がかかります。

★★単独登山は危険!★★

一人は気軽で良いこともありますが、疲労や骨折でも助けが呼べず、死に至るケースもあります。昨年の夏山での単独登山の事故は13件(死亡3、不明1、負傷7、無事救出2)でした。パーティを組んで行動しましょう。

★★リーダーの責任は極めて重大!★★

リーダーには、体力・技術・豊富な経験、それにパーティをまとめる統率力が必要です。また、場合によっては引き返す判断力と勇気が求められます。最近、各人がバラバラに行動し、パーティの形態をなさない登山が目立ちます。お互いに助け合い、下山するまで一緒の行動をとりましょう。

★★登山計画書は必ず提出!★★

コース・日程等の登山計画は全員で検討してください。
計画書は入山地の管轄警察署(不明の場合は警察本部)に送ってください。
登山相談所には、必ず立ち寄って山の状況や天候などを確認しましょう。
登山計画書を作成していない人は登山口にある「登山カード」に記入してから入山してください。登山届を手がかりに捜査し救助された例がたくさんあります。
また、入山場所や日程は、家族や勤務先にも知らせておきましょう。

★★気象判断は確実に!★★

夏山でも雨に濡れると体温が低下し、凍死することもあります。また、濡れた岩場でのスリップ事故も発生します。天気予報を聞いて早出・早着に心がけましょう。雨衣は必ず携行しましょう。