志賀周辺の山

白砂山2139.7m


白砂山 2139.7m

 白砂山は、長野、新潟、群馬の三県にまたがり、登山口である野反湖方面からはその姿を見せない奥深い山です。前衛峰である堂岩山の急登を登り初めてその穏やかな山容を見ることができます。

 堂岩山までは、ササに埋もれた中と原生林に包まれた地帯を交互に進み、堂岩山から一転してアルペンムード、お花畑の中を進みます。この山はおとづれる人も少なく、穏やかな山旅を楽しむことができます。

25000/1 :50%縮小=5000分の1

ハンノキ沢

堂岩山

2042ピーク


登山コース説明

長野緑風クラブ会員 松井政子

白砂山 2139.7m

野反湖から白砂山

 野反湖終点のバス停前、駐車場広場の奥に白砂山登山口の道標がある。この後ろより笹刈りしたササ斜面を登る。すぐに樹林帯に入り野反潮は見えなくなる。少し登りきると、先はハンノ木沢に向けて下りおりることになる。15分程進むと冷たく清らかな水が流れるハンノ木沢の丸太橋を渡る。

 ここからコースは北に向かい、右手に抗口を見て小橋を渡り小尾根に取り付く。少し進むこと、左に小道を分け、プレハブ小屋を過ぎること少しで地蔵峠へと着く。ここの分岐を北に向かうと秋山郷への道となる。コースは右、樹林に包まれた尾根を登る。地蔵山を越え、しばらくで広い尾根になり、ひと登りしたところに水場の表示があり、左に3分ほどで、冷たい小沢がある。北沢の源流だ。

 さらに展望のない樹林帯を進む、時折、西側に開けた展望があり、奥志賀の烏帽子岳も姿を見せる。 右手に野反湖、左手に烏甲山が見え隠れする緩い登り下りを繰り返し、やがて堂岩の泊場に出る。野反湖の後方には白根山や浅間山の遠望も見える。 原生林帯のきつい登りを終え、なだらかになると、左に始めて白砂山の雄姿が姿見せる。少し回り込むと堂岩山山頂に着く。ここには30a程の小さい山頂標柱がある。

 やっとここから視界が大きく開け鞍部に向けて下る。右手に八間山への分岐標識を見て、さらに進む、谷からの爽やかな風が吹きぬけ、ニッコウキスゲや車ユリなど一面のお花畑の中を、蝶や高山トンボが乱舞する。白砂山へと明るいさわやかな稜線がさらに続く。途中のピークの登下降をしながら、左に八十三山のスカイラインと平行に景色を堪能しながらのんびりと進む。ハイマツやクロマメノキの灌木帯で、展望のきく快適な稜線だ。

 最後の急登を喘ぎながら登りきって、緩やかな登りに変わってから、頂上かと期待を持たせる所を3つ程過ぎ、やっとササに埋まった小広い白砂山山項に着く。

 山頂は三六〇度の展望で、上信越国境の山々を望む、のんびりと静まりかえる山頂を心ゆくまで楽しみたいところだ。白砂山から先は、ササ原のヤブ道が佐武流山から、さらに苗場山へと続く。ここからは踏み後程度の熟練者向きなのでの足を踏み入れてはいけない。往路を野反湖へと戻ろう。

 野反湖からバスで長野原駅へと出る。夏のシーズン以外のバスは花敷温泉止まりなので、野反湖から花敷温泉まで歩かなければならない。野反湖キャンプ場から北岸沿いの弁天山に登り、根広から花敷温泉へ約13`の行程。のびやかな草原の中、雄大な野反湖や、白根山、浅間山などが展望できる素敵なコースだ。

ニッコウキスゲ

ヤマユリ

アサギマダラ

撮影2005/7/24

交通・アプローチ

JRバス花敷線(長野原草津口〜野反湖間)時刻表

東京から車の場合

 ●関越自動車道渋川・伊香保I.C下車→国道17(沼田方面)→鯉沢交差点(左折)国道353→伊勢町上交差点(長野原方面・左折)国道145→(JR長野原草津口駅を過ぎて)→須川橋交差点(右折)国道292→野反湖。

   渋川・伊香保I.Cから約1時間30分、関越練馬I.Cから2時間30分

 ●上信越自動車道碓氷軽井沢I.C下車→国道43(軽井沢方面)→東雲交差点(左折)国道18号→中軽井沢交差点(長野原方面・右折)国道146号線→須川橋交差点(左折)国道292号線→野反湖。

   碓氷軽井沢I.Cから約1時間

電車利用の場合

 ●新特急草津号を利用

   上野駅から直通「新特急草津号」で2時間30分

   JR長野原草津口駅下車。JRバス「長野原草津口〜野反湖1時間11分

 

地形図

5万分の1/岩菅山 25000分の1/野反湖

登山計画書
提出場所

問合せ

●六合村役場〒377‐1795群馬県吾妻郡六合村大字小雨577-1 TEL0279-95-3111
●JRバス関東長野原支店 0279-82-2028

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