北信五岳

黒姫山

2053.4m

黒姫山


25000/1 : 25%縮小


黒姫高原スキー場

タングラムスキー場

黒姫高原 ライジングサンホテル

斑尾タングラム ペンション ビスタリー・イン・大山


登山コース説明

グーテンターク会員 須藤照雄

 黒姫山は野尻湖の西に位置し、標高2053mのその姿はどっしりとして美しく、地元では信濃富士と呼ばれ親しまれている。コニーデ型の火山で台形状の秀麗な山であり火口原には七ツ池、大池などの池塘がある。まるで日本庭園のようだ。この山には黒姫伝説がある。

登山コース

@黒姫高原から黒姫山

歩行時間…6時間30分

 黒姫駅から、黒姫高原行のバスに乗り20分ほどで黒姫高原に着く。バス停からはコスモス花園で、登山道の標識に沿って20分ほど登ると小泉山道の登り口に出る。ここからゲレンデの中の登山道を望湖台まで。ゲレンデのジグザグ道は急ではあるが、いつも後に野尻湖が見える。20分ほどでリフト最上部。展望のきくのもここまでで、ここからカンバ林の中を登り、少しで姫見台にでる。ここから山腹を緩やかに巻いて行く。林の中の尾根に出ると道は左に曲がり、越見尾根へと着く。ここから急登を40分ほどで本峰稜線の黒姫乗越となる。ここで火口原の中の小黒姫山が見える。お椀を伏せたようなきれいな形のコニーデ形火山である。ここから火口原に降りる道と、稜線沿いに行く道とに分かれる。近道である稜線沿いに山頂へ向かうと50分ほどで黒姫山山頂に着く。

 山項はハイマツに覆われた明るい所で、眼下に野尻湖を従えた斑尾山が美しい。林の間には高妻山、戸隠連峰の向こうに槍・穂高連峰から白馬岳までの北アルプスの山並みも見える。充分に展望を楽しんで下山しよう。

A東(表)登山道から黒姫山


 黒姫駅から40分ほどで早稲吉を通って苗畑登山口に出る。ここには登山案内板と登山者名簿を備えつけた箱が置いてある。苗畑をとおりすぎると右側に登山道の標識がある。ここから杉林へ入っていき、林道を横切ってヒノキ林に入っていく。シナの木を過ぎて七曲りと呼ばれる道を大きくジグザグに登る。カラマツの混じる林からブナに変わり、しばらく行くと日ノ出石(夫婦岩)に出る。ここで一休みしよう。ここからヒカリゴケ帯の急な登りを尾根に上りきると黒姫乗越からの分岐に出る。ここを左にひと登りで黒姫山山頂に着く。

B大橋林道から黒姫山


 戸隠牧場の北、大橋から笹ガ峰へ抜ける大橋林道を行く。この道が新登山道となっている。林道分岐から登山道に入る。展望のない根曲がりだけの道を行くが、林が切れると展望が開け、戸隠の高妻、乙妻が見えてくる。ここから苦しいところだが、少しで本峰稜線の姫見分けに着く。ここでやっと黒姫山の中心、小黒姫山が見える。小黒姫山は御巣鷹山と呼ばれ、黒姫山の本峰であるものの外輪山の方が高く、外輪山を黒姫山山頂としている。ここからの稜線は壮大に開け、戸隠牧場から戸隠連峰、飯縄山、笹ヶ峰乙見湖、焼山、火打山、雨飾山までの大展望である。しらたま平を過ぎて、鞍部の西登山道への分岐を過ぎると、10分ほどのひと登りで黒姫山山頂へ着く。

C黒姫山山頂から西登山道


 黒姫山山頂からの下山に、新道に向かって降りること少しで、鞍部の西登山道分岐に出る。ここから右の火口にくだり下りたところがクロサンショウウオの住む峰ノ大池である。この分岐は、右に日本庭園のな七ツ池を通り黒姫乗越へと続く。西登山道は峰ノ大池を左に行くが、七ツ池だけ見てきても良い。西登山道は少し荒れているので注意が必要である。1時間10分程下りると西登山口に着く。湿原の大ダルミを通って40分程で新道分岐に着く。あとは大橋林道をくだってもよいが、10分ほど余計にかかるものの森林浴を楽しんで、古池、種池への道をくだるのもよいだろう。

登山適期


5月中旬〜11月上旬

黒姫伝説

 戦国時代この山の東、中野の城主高梨政盛に黒姫という美しい娘がいた。ある日政盛は姫を伴って、花見に出かけたところ一匹の白蛇が現れた。政盛は姫に、白蛇に杯をと言うと、姫は恐がりもせず杯を差し出した。蛇は嬉しそうに飲み干して去っていった。しばらくして立派な若者が政盛の前に現れ、私はあの時の白蛇でどうしても姫をくれと言う。政盛が断っても若者は毎日現れては黒姫を妻に欲しいという。若者の熱心さにいつしか黒姫も心を動かされるようになっていった。困った政盛は部下と一計を案じ白蛇を召し取る事にした。策にはまって殺されそうになった、志賀高原の大沼に棲むという龍はたちまち本性を現して天に駆け登るとあたり一面大洪水となり地獄のようなありさまとなった。矢も盾もたまらず姫は龍に私がそなたの所へ参りますから、嵐を治めて下さい、と必死に叫ぶと龍は嵐を治め降りてきて姫を背に乗せると,戸隠と妙高の間に降り立ってその山にある池で暮らしたという。以後この山を黒姫山と呼ぶようになったという。

散策・周辺

●小泉山道の黒姫高原は100万本のコスモス園があり十分目を楽しませてくれる。花期は7月から10月まで。
●黒姫高原から無料バスが黒姫童話館まで出ている。
●黒姫駅から徒歩で10分くらいの所に、俳人小林一茶の記念館と史跡になった一茶の旧宅が残されている。

交通・アプローチ


  J R

<行き>

・(東京→長野)長野新幹線時刻表

土日は→クリック

平日は→クリック

・(長野→黒姫)信越本線時刻表

土日は→クリック

平日は→クリック


<帰り>

・(黒姫→長野)信越本線時刻表

土日は→クリック

平日は→クリック

・(長野→東京)長野新幹線時刻表

土日は→クリック

平日は→クリック


  長距離高速バス

・(新宿〜長野線) 高速バス時刻/料金表

   →クリック

京王バスTEL03-5376-2222

・(大阪、京都〜長野線) 高速バス時刻/料金表

   →クリック

阪急バスTEL06-6866-3147

  観光路線バス
・東京駅から長野新幹線長野駅下車

・黒姫高原へ:信越本線乗換え黒姫駅下車。長野電鉄黒姫高原行バス(信濃交通バス20分}、黒姫高原下車。
・表登山道へ:信越本線乗換え黒姫駅下車。(徒歩30分)苗畑登山口
・大橋、古池コース:長野駅から戸隠キャンプ場行のバスに乗車、終点下車。(徒歩30分)大橋登山口/古池はさらに徒歩10分古池登山口

  観光路線バス
・黒姫駅前から信濃交通バス黒姫高原行き ・信濃交通バスの問合せはTEL026-253-2250
・長野駅西口(善光寺口)前の川中島バス営業所の前、F番乗り場からから戸隠キャンプ場行が出ている。
・川中島バス(戸隠キャンプ場線)時刻/料金表 →クリック 問い合わせは本社営業所 TEL026-221-6100

 マイカー・タクシー
・黒姫高原コスモプラザに駐車場あり(コスモス園開園時有料)。苗畑口、大橋口、古池口は数台駐車可。
・野尻湖タクシー黒姫駅前 TEL026-258-2350
・長野観光タクシー戸隠営業所 TEL026-254-2121

地形図

5万分の1/戸隠

25000分の1/高妻山、信濃柏原

登山計画書
提出場所

●長野県警察本部地域課 380-8501 長野市南長野幅下692-2 TEL026-233-0110

・新道コース大橋口

大橋林道登山届ポスト

・新道コース古池口

古池登山届ポスト

・東登山道コース

苗畑登山届ポスト

・小泉山道コース

黒姫コスモプラザ

問合せ

●信濃町役場商工観光課 TEL026-255-3114

●信濃町観光センター TEL026-255-3226

・山小屋・非難小屋

なし

 

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