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南アと北ア山岳遭難相次ぐ | |||||||
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県内では21日、北アルプスと南アルブスで山岳遭難が相次ぎ、転倒による骨折の疑いや体調不良などで3人がいずれも県警ヘリコプターで救助され、病院に運ばれた。この他、2人が疲労で動けなくなり、山岳遭難防止対策協会の隊員らが救助に駆け付け、山小屋に収容するなどした。全員、命に別条はないという。
南ア駒ケ岳(2967b)では午前8時20分ごろ、登山道で福岡市の無職女性(76)が転倒して同行者が携帯電話で伊那署に通報した。同署によると、手首を骨折したもよう。
北アでは、午前6時55分ごろ、槍ケ岳(3180b)山頂付近の山小屋に泊まっていた山梨県笛吹市の無職男性(65)がけいれんを起こすなど体調不良を訴え、山小屋を通じて松本署に救助要萬した。午後1時前には、横通岳(2767b)山頂付近の登山道で大阪府摂津市の会社員女性(40)が転倒して足を数a切るけがを負い、山小屋にある診療所を通じて消防に通報した。ともに県警ヘリが救助した。
焼岳(2455b)で午後3時すぎに千葉県市原市のアルバイト男性(62)が、爺ケ岳(2669b)では午後3時20分すぎに山口県山陽小野田市の無職男性(68)が、それぞれ疲労で動けなくなり、遭対協隊員や県警山岳遭難救助隊員らが救助した。
剣岳で落石新井和也さん(山岳カメラマン)死亡
富山県警上市署は21日、北アルプス・剣岳(2999b)で20日に落石事故に遭い、意識不明になっていた男性の死亡を確認した。男性は東京都町田市、山岳カメラマンの新井和也さん(42)で、落石を受けて約5b滑落し石の下敷きになった状態だったという。
県警山岳警備隊が21日早朝から現場に向かい、発見時には既に死亡していた。