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北ア・槍ヶ岳
テントで就寝中7人巻き込まれる
昨年十二月三十一日午後十一時半ごろ、北アルプス・槍ヶ岳(三、一八○b)の槍平小屋(岐阜県高山市、標高約二千b)
の南にテントを張り就寝中だった二グループの男女七人が雪崩に巻き込まれた。一人は自力で脱出し、別の登山者らが生き
埋めになった六人を救出、小屋に運んだが男性四人が死亡した。
【関連記事39面に】
亡くなったのは「徳島岳人クラブ」(徳島県)の徳島県松茂町笹木野八北開拓、団体職員市川啓二さん(51)と徳島市南常
三島、大学職員西井健さん(31)、「三峰山岳会」(東京都)の神奈川県海老名市下今泉、内装業越前屋晃一さん(60)と東京
都目黒区碑文谷、会社員金指伸一さん(14)。岐阜県警は二日午前、四人の遺体をヘリコブターで収容。高山暑が調べた結果、
窒息死と分かった。
徳島岳人クラブの徳島市佐古一番町、会社員鈴木基男さん(47)と徳島市沖浜町北畑、徳島県臨時職員長瀬美代子さん
(30)、三峰山岳会の東京都文京区白山、自営業竹内豊さん(38)は二日午前十一時ごろ、救助に向かった県警山岳警備隊員
らと自力で下山。三人にけがはないが、疲れ切った様子で記者会見し「急にテントが吹き飛ばされるような突風が吹き、ドサッと雪で下敷きになった」「仲間を助けられず残念」などと話した。
岐阜地方気象台によると、新雪が硬い雪の上を滑り落ちる表層雪崩の可能性が高いという。
調べでは、二グループは小屋の近くにそれぞれテントを張っていた。登山計画によると、徳島岳人クラブは十二月三十日
に入山し、二日に下山予定で、三峰山岳会は同じ
槍ヶ岳の雪崩現場近くの小屋からヘリコブターで収容され、岐阜県高山市ヘリポートに到着した登山者の遺体=2日午後0時2分