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「山の日」祝日化 振り替えはなし | |||||||
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超党派の国会議員でつくる「山の日」制定議員連盟の衛藤征士郎会長(前衆院副議長)は5日、信濃毎日新聞の取材に応じ、議連が第一候補としている6月第1日曜日を祝日に加えた上で、年間の休日数が増えないよう翌月曜日への休日の振り替えをしない法改正を目指す考えを明らかにした。
祝日法には、日曜日が祝日に当たる場合、最も近い非休日を休日にする振り替え規定がある。祝日は既に年間15日あり、衛藤会長は休日数はこれ以上増やせないとの考えを示した上で、来年の通常国会に提出を予定する祝日法改正案には「山の日」については振り替えを適用しない規定を設ける方針だ。
衛藤会長は「『山の日』が近づいてくると子どもたちがわくわくし、家族みんなで山に行き、山で楽しく過ごすような国民の祝日にしたい」と説明。長野県が議連と歩調を合わせることもにらみつつ、独自の「山の日」を7月第4日曜日とする方向で最終調整していることについては「自治体の『山の日』は国の祝日とは連動しない」とした。
10月に山岳団体、財界人、学者などが全国「山の日」制定協議会(仮称)の発起人会を開く予定。議連はこうした動きと連携しながら、秋の臨時国会中に法案の要綱作成に着手する。
県独自制定は「結構なこと」
「山の日」制定議員連盟の衛藤征士郎会長との主なやりとりは次の通り。
-6月第1日曜日を「山の日」の候補とするのか。
「残雪恋し、山に入る。緑がいちばん輝き、そこに残雪も重なる。6月第1日曜日がいちばんふさわしいのではないか」
-年間の祝日を増やすことには否定的だが。
「各国と比較して祝日が多すぎる。休日を増やすのは無理だ。だから(祝日法に基づく休日の)振り替えは全く考えていない」
-ほかの祝日と「山の日」を合わせる方法はないか。
「例えば『みどりの日』を『山の日』に変えたらどうか、という意見がある。だが、そこに踏み込む気はない。『海の日』と合わせることも無理だ」
-長野県が独自に「山の日」を制定する動きを進めている。
「全国の自治体が個別に『山の日』を決めるのは結構なことだ。それは国の祝日とは別であり、なんら連動しない。連携するものでもない」
写真:取材に答える衛藤征士郎・議連会長=5日、衆院議員会館