立山連峰4ヵ所目氷河か

富山の博物館 氷体の流動確認

信濃毎日新聞 掲載

平成25年03月30日(土)

スクラップ


 富山県の立山カルデラ砂防博物館(同県立山町)の調査チームは29日、埼玉県で除かれた日本地理学会で、富山県の立山連峰・剣岳(2999b)の雪渓で見っかった氷の塊「氷体」がゆっくり動いており、国内4番目の氷河の可能性が高いと発表した。

 博物館の飯田肇学芸課長(57)によると、氷体は剣岳西側の斜面打ある「池ノ谷右俣雪渓」で見つかり、全長約200b、幅は最大で約50b、厚さは最大で約40b。昨年9〜10月、全地球測位システム(GPS)などを使い2カ所で調査した結果、水平距離で月に11aと15aの流動が確認された。

 日本ではこれまでに、立山連峰の雄山(3003bで1カ所「剣岳で2カ所の計3カ所が氷河として認定されている。

写真:立山連峰・剣岳の「池ノ谷右俣雪渓」=2012年10月(立山カルデラ砂防博物館提供)