ヘリで山岳遭難救助訓練

選対協・県警隊員ら60人参加

信濃毎日新聞 掲載

平成23年11月17日(木)


 県山岳遭難防止対策協会の救助部は16日、大町市で県警ヘリコプター「やまびこ」を使った山岳遭難の救助訓練をした。全県の遭対協の救助隊員や県警山岳遭難救助隊員ら約60人が参加した。

 訓練は、救助技術の向上を目的に毎年、同市の高瀬川河川敷にある観音橋ヘリポートで実施している。

 参加者たちは、ホバリング(空中静止)した県警ヘリに、ホイスト(電動巻き上げウインチ)を使ってワイヤで隊員を引き上げたり、機体から地上に降ろしたりした。

 大町署の池田幸市署長は「これから救助などが一層厳しくなる冬山シーズンに入る。1人でも多くの人命を救えるよう、遭対協の力もお願いしたい」と呼び掛けた。

 訓練は18日までで、同市や長野市の岩場でザイルなどを使って救助訓練などを行う。

写真:ホバリンク、している県警ヘリからの乗降を訓練した参加者たち。写真奥は冠雪した後立山連峰