県内春山「天候急変に注意」

 県警情報積雪、北アでは多め

信濃毎日新聞 掲載

平成23年04月16日(土)


 大型連休(29日〜5月8日)を前に、県警地域課は15日、県内山岳の春山情報を発表した。各地の積雪は例年並みだが、北アルプスでは気温が低く、沢筋や尾根の雪が多いという。「天候が急変すれば冬山と同じ状態になる。気温が上がれば雪崩発生も予想される」と注意を呼び掛けている。

 同課によると、各地の積雪は3月下旬時点で、北ア・西穂山荘付近3b、八方池山荘付近2b、中ア・ホテル千畳敷付近5b、八ヶ岳・赤岳鉱泉付近0・8bなど。今季の入り込みについては「東日本大震災の影響で、関東地方からの入山者が減るのではないか」とみている。

 昨年の大型連休(29日〜5月9日)中の県内山岳への入山者は計1万4千人。山系別では槍・穂高4200人、後立山3500人、八ヶ岳2千人などだった。