ヒマラヤ遭難 3人捜索続く

信濃毎日新聞 掲載

平成22年10月3日(日)


【カトマンズ共同】ネバーヒマラヤの高峰ダウラギ(8167b)で雪崩に巻き込まれた日本人登山家3人が行方不明になった遭難で、無事脱出した同じ登山隊の日本人2人とネパール人シェルパらは、2日も捜索を続けた。ネパール政府当局者が明らかにした。

 不明3人のうち2人が所属する日本プロガイド協会(愛知県刈谷市)によると、1日までに3人は発見できなかった。

 ネパール当局者らによると、雪崩は標高約5千〜6900bの広範囲で発生。捜索拠点とするベースキャンプは約4700b地点にあり、天候悪化などによる二次災害の発生も懸念される。

 日本人登山家7人と複数のシェルパによる登山隊は9月28日、雪崩に遭遇。信大学士山岳会に所属する名古屋市の田辺治さん(49)と、富山県朝日町の山本季生さん(36)、北安曇郡白馬村の本田大輔さん(32)が行方不明になった。