飯田 学校登山中にハチ襲撃

軽症児童ら4人防災ヘリで搬送

信濃毎日新聞 掲載

平成22年10月2日(土)


 1日午後1時半ごろ、飯田市の風越山(1535b)の山頂近くの登山道で、遠足中の市立鼎小学校の6年生2人と男性教諭ら計4人がハチに刺され、県消防防災ヘリコプターで市内の病院に運ばれた。市教育委員会によると、児童らは頭や腕など3、4カ所、男性教諭は10カ所余を刺されたが、症状はいずれも軽いという。

 市教委によると、搬送されたのは男児(12)と女児(12)、男性教諭(47)、山頂近くの白山社奥社で祭事に参加した市内の男性(63)。学校などによると、運ばれた4人以外にも刺された児童や祭事の参加者がいたが、自力で下山したという。

 遠足は6年生130人と校長や教諭ら7人が参加。下山中にキイロスズメバチとみられるハチに襲われ、男性教諭はハチ退治用のスプレーで追い払おうとして全身を刺されたという。

 現場から携帯電話で119番通報して、救助を要請。防災ヘリが児童らを2回に分けて登山道からつり上げて収容、病院へ運んだ。

 4クラスの列のうち、前から2クラス目が襲われた。一行は前後二手に分かれ、前の約50人は入山した登山口へ、後方の約80人は襲われた場所を通らずに別の登山口へ下りた。午後5時ごろまでに全員が下山した。

 風越山では11日に第56回風越登山マラソン大会が開かれる予定。市教委は大会ルートを再度点検するとしている。