県内遭難計件相次ぐ

ヘリなどで搬送1人重傷

信濃毎日新聞 掲載

平成22年08月24日(火)


 県内の山岳で23日、遭難が5件相次ぎ、救助のために県防災ヘリコプターなどが出動した。死者はいなかったが、北アルプス間ノ岳で、東京都豊島区の女子大学生(19)が約150b滑落し、全身打撲や右腕骨折などの重傷を負って県防災ヘリで松本市内の病院に運ばれた。一緒に縦走していた仲間が午後0時半ごろ、女子大学生の姿が見えなくなったと110番通報し、岐阜県警ヘリが出動して発見した。

 午前10時ごろには、北ア小蓮華山の雷鳥坂近くの登山道で横浜市の無職女性(58)が転倒し、右足首にけが。同11時半ごろには、北ア前穂高岳の鎖場を下山中の横浜市の会社員女性(30)が2〜3b滑落して頭を打った。木曽郡王滝村の御岳山でも同11時前、埼玉県飯能市の無職男性(67)が下山中に転倒し、額を切るなどの軽傷を負った。いずれも県防災ヘリや県警ヘリで病院に運ばれた。

 また、八ヶ岳連峰・阿弥陀岳から御小屋山に向かう登山道では、同11時すぎに埼玉県入間郡の無職男性(70)が転倒して歩けなくなり、茅野署員や諏訪地区山岳遭難防止対策協会員が茅野市の病院に運んだ。