山岳映画制作・塚本福治郎さん招き松本で来月上映会

北ア題材2本、対談も企画

信濃毎日新聞 掲載

平成18年5月27日(土)


 山岳映画の制作者で、解説者でもある塚本福治郎さん(81)=東京都=を招く上映会「岳(たけ)の閲歴-塚本福治郎の眼差(キャメラ・アイ)」が六月十七日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれる。槍ケ岳を中心にした北アルプスが題材の二作品を上映。塚本さんの足跡をたどるとともに、「岳都・松本」の魅力を高めようという企画だ。

 来年の松本市制施行百周年記念事業のプレイベント。山岳映像などの収集に力を入れている立山博物館(富山県)や信濃毎日新闇社などでつくる実行委員会が主催する。

 塚本さんは一九六三(昭和三十八)年に山岳映画の自主制作を始め、七十本以上の作品を手掛けている。無声の山岳映画映写会などで解説者としても活躍。山岳映画や登山の普及に大きな役割を果たしてきた。

 松本で上映するのは、三成善次郎さん(故人)が制作、塚本さんが再編集した「雲表の岩稜(がんりょう)を征(ゆ)く高瀬入 槍ケ岳 北鎌尾根」(一九五六年)と、塚本さん主宰のツカモト・プロと槍ケ岳山荘の共同制作「=歴史の山旅=槍が岳開山」(一九八五年)。「雲表…」は原版の上映だ。ともに塚本さんが解説する、また、山岳写真家で槍ケ岳開山の祖・播隆上人の研究家、槍ケ岳山荘前経営者の穂苅貞雄さん(84)=松本市=と塚本さんが対談、上映作品や播隆などについて語り合う。

 上映会は午後一時半-四時。入場無料だが、事前に申し込みが必要。申し込みは郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望枚数を明記し、〒399-8711松本市宮田2-10、信濃毎日新聞松本本社内、山岳映像企画松本実行委員会事務局(フアクス0263・26・8730、メールm-jigya@shinmai.co.jp)へ問い合わせは同事務局(電話0263・25・2153)へ。