御嶽山スカイレース来月25日開催

国際シリーズ欧米の強豪参加

頂上を含む31`コース

信濃毎日新聞 掲載

平成18年5月9日(火)


 山岳コースをマラソンのように走り抜く「スカイレース」が、木曽郡の御岳山(三、〇六七b)で六月二十五日に開かれる。世界各地を転戦する「スカイランナーワールドシリーズ」第四戦と位置付け、欧米の強豪らが頂上を含む三十ニキロのコースに挑む。同シリーズの日本開催は初めて。受け入れ窓口となる王滝村の関係者は「国内開催が続くよう応援していきたい」と意気込んでいる。

 大会名は「0SJおんたけスカィレース」。王滝村でマウンテンバイクの大会

などを開いてきたスポーツ関連会社パワースポーツ(東京)、同村、王滝観光総合事務所などでつくる実行委員会が主催する。

 スカイランナーワールドシリーズはスカイレースの最大規模の国際シリーズで、コースは標高二千b以上の地点に到達するのが条件の一つ。御岳山は単独の山でコースが分かりやすいことが選ばれたポイントになった。

 コースは標高一、二五〇bの大又山荘を出発し、山頂まで上る。一、七九四bの百間滝まで下りたら再ぴ頂上に戻り、おんたけスキー場でゴール。上りの標高差は計三千九十bに達する。

 スカイレースは欧米に愛好者が多いという。ワールドシリーズ最終戦でもある、マレーシアのキナバル山を舞台にした国際大会は今年が二十回目と伝統があり、日本からも二十人前後が参加している。

 県内では一九二五(大正十四)年、現在のJR駒ケ根駅から中央アルプス駒ケ岳三、九五六b)を往復する登山マラソンがあり、全国から約二百人が参加した。五八-六五年には、同駅を出発し1950b地点を通過する三十六`コースで大会が開かれたという。

 実行委員長の胡桃沢寛司・王滝観光総合事務所理事長は「成功させて国内のスカイレースを定着させたい。通訳などのボランティアを募つていく」パワースポーツの関係者は「これまでお世話になった王滝村の応援にもなればうれしい」としている。

 参加選手を六月九日まで募集している。16歳以上で、コースを迷わず制限時間(ゴールまで12時間など)内に完走する自信のある人が対象。問い合わせは事務局(電話03・5799・9711)へ。

写真:木曽町から望む御嶽山。レースは頂上周辺を走り抜け、左手の御嶽スキー場がゴールとなる。