乗鞍高原天空マラソン

標高差900メートル

信濃毎日新聞 掲載

平成18年5月12日(金)


 乗鞍高原を高地トレーニングの"聖地"に-。北アルプス乗鞍岳(標高三、〇二六b)のふもと、乗鞍高原(松本市)の旅館や民宿などでつくる「乗鞍高原観光アソシエーション」は六月二十五日、同高原で「第一回信州・乗鞍天空マラソン」を開く。景観の美しい同高原を知ってもらい、合宿などで高地トレーニングにも利用してもらおうとの狙い。標高差約九百b、二十三`のコースを設ける。

 二〇〇三年から乗鞍岳山頂周辺へのマイカー乗り入れが通年で禁止され、乗鞍高原の観光客は減少している。地元が誘客策を検討する中で、毎年夏に同高原で自転車の全日本大会が開かれていることもあり、高所でのスポーツ競技に注目。トレーニングに訪れるマラソン選手もいることから今回の大会を計画した。

 第一回のゲストランナーとして、〇三年世界陸上選手権パリ大会女子マラソン三位の千葉真子さん(豊田自動織機)を招く。十日まで三日間、コースの下見で初めて同高原を訪れた千葉さんは、高地トレーニングで有名な米コロラド州ボルダーになぞらえ「日本のポルダーになりうる素晴らしい場所」と絶賛。「トレーニングにも最適で、一回来たら必ずまた来たくなるコースです」と参加を呼ぴかけていた。

 コースは標高約千八百bの三本滝レストハウスをスタートし、同約二千七百bで折返す。制限時閲は四時間。参加費三千円、定員250人で、六月十五日に締め切る(先着順)。大会参加者と応援者を対象に、前日の二十四午後二時から、千葉さんと一緒に乗鞍高原を走る「ランニング教室」(無料)も開く。問い合わせは事務局の乗鞍高原観光案内所(電話0263・93・2147)へ。

写真:乗鞍高原のステッカーを持つ手葉真子さん。「天空マラソン」のコースを下見し、「トレーニングにも最適」とPR