「山の写真」楽しさ語ろう

北ア槍ケ岳山荘など

26日に松本でシンポ

信濃毎日新聞 掲載

平成17年11月15日(火)


 北アルプスの槍ケ岳山荘、槍沢ロッヂなどは二十六日、松本中央一のMウイングでシンポジウム「山の写真・今昔を語るタベ」を開く。同山荘八十周年、同ロッヂ九十周年にちなんだ企画。山岳写真の奥深さと楽しみ方を県内外の写真家が語り合い、山の写真を撮りたいと考えている人たちへ伝える目的だ。

 山岳写真家の穂苅貞雄氏、近藤辰郎氏、佐々木信一氏、志水哲也氏が出席。東京都写真美術館主任学芸員の関次和子氏が進行役を勤める。

 穂苅氏は両山小屋の前経営者でもあリ、近藤氏らは北アルプスなどの写真撮影で活躍している。八十代-四十代の幅広い顔ぶれ。ガラス乾板時代から最新機材を使う現在まで、写真技術の変遷も聞くことができそうだ。

 槍沢ロッヂは一九一七(大正六)年に、槍ケ岳山荘は二六年に開設。両山小屋の経営者で、シンポジウム実行委事務局長の穂苅康治さんは「著名な山岳写真家が多かった松本で、山岳写真の過去と現在、未来をみつめていきたい」と話している。

 シンポジウムは午後六時から。五人の話し合いに先立ち、槍ケ岳山荘が制作したビデオ「槍ヶ岳開山播隆」を上映する。来場者の中から抽選で、四人のパネリストの作品一点ずつを贈る。聴講は無料。

間い合わせは槍ケ岳山荘事務所(電話0263.35・7200)へ。

写真:槍ケ岳直下の槍ケ岳山荘。80周年記念で槍沢□ツヂなどとともに、「山の写真」をテーマにシンポジウムを開く=昨年10月15日