|
|
|
. |
|
|
講師 水野千代(山菜料理研究家) |
|
講師 松田美宏(顧問) | |
|
講師 佐藤保孝(自然を観察しよう会長) | |
講義U |
自然観察 ビデオ鑑賞 | |
|
検定予備講習 |
講師 松田美宏(顧問) |
筆記試験(1時間) |
. | |
実技試験(1時間30分) |
. | |
. |
合格者15名 (他・特別指導員1名) |
自然保護指導員検定試験を受けて
小池まさみ
10/21(土)、22(日)と2日間にわたり、長野県山岳連盟自然保護指導員検定試験が行われました。
一日目は自然観察会と基調講演、それとビデオ上映での講義でした。朝、9:00 戸隠森林公園に集合、総勢12名が検定に臨みました。本日の自然観察会の講師は料理研究家でもある水野千代さんです。戸隠は紅葉が始まり、鮮やかさはもっとクリアになる年もあるようですが綺麗でした。
やはりいくらか標高が高くなって曇り空の下では寒さを感じましたが、皆それなりの仕度ができていました。地図をもらいゆっくりと各々メモを取りながら園内を水野講師について廻りました。季節によって咲く花も芽吹く木も違うのでその時々の違った顔を見せてくれます。また、園内に足を踏み入れた瞬間からカツラ木の葉から甘い香りがして、マルトールという成分で、葉が紅葉して黄色くなると匂うのだそうです。今回はきのこが足もとに生えていたり、落ち葉の山道を"高級絨毯"(と表現されていました。)の上を歩く感触を楽しみながら・・・見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れるの五感を働かせることが大切と教えてくれました。いままで気がつかなかったブナの葉っぱの葉脈の話や渡り鳥の胃の内容物=砂によってどこから来たか調べた話など興味のわく貴重なお話をしていただきました。この園内で見られる希少価値で有名な川真珠を橋の上から探しました。今回はただ単に自然観察をするけではなく、自分が講師として話しをするとしたら、と言うことも考えながら話を聞きましたが水野講師のご自身の経験や研究課題の話をお聞きすると自分はまだまだ経験も浅く、研究したいこと=課題をもって自然観察などしたことがないのだ。ということを改めて痛感しました。
ブナの葉っぱ。葉脈は葉のでこぼこの低いところにできています。でこぼこの高いところからでているものの方が多いようです。お昼は戸隠中社にある石楠花ロッヂに移動、ここの季節の山菜料理がとてもおいしいかったです。きのこを中心にきのこごはんと暖かいおそば、その他りんごなどが入り独特な味付けきのこの和え物やいんげん、蕎麦菜のおひたし、栗ようかんも手作りで秋と自然を味わうことができました。休憩のコーヒーやゼリー、お漬物おいしく、かつとても寛がせてもらいました。
午後は自然保護についのて講演で、松田顧問は、これからみなさんが何を考え何をしていかなければいけないか、どのように興味を拡大させていくのか等々のお話をしてくださいました。後、ビデオでの講習4時間で、こちらは時間が長かったのがちょっと辛かったです。いくつかのテーマで短編になっていたので興味のもてる話題、森林の話や岩の年代や歴史的背景の話などは楽しく、知らないことが知識として習得できたことは収穫でした。
薄暗くなってきて最後に明日の試験のための問題集をいただき解散となりました。この問題集の中から試験問題が出題されるとのことですが・・・資料は厚く、量的には結構あるではないですか。指導員の心得から始まり、法規、気象、自然環境、天体観測、森林と湖沼、植物や動物、希少生物、鉱石、地形、ザイルの使い方など20科目の多義にわたるものでした。資料にカラー写真を使っていただいたのはわかりやすく大変よかったです。
二日目は受験者も増え16名、まず松田顧問から問題集の解説。お昼をはさんでいよいよ試験です。以前にも同じようなことをやりましたが、今回は、筆記試験問題100問と以前と比べて全然多く、制限時間も1時間、合格点60点です。うわぁ、わかっているつもりが度忘れ?、記憶力の低下?、とにかくベストを尽くすのみ、なんとか頑張りました。
休憩をはさんで次は実技試験。山座同定、現在位置確認、コンパスの多彩な使い方、ワカンの一本締め、ザイルワーク等々でした。思った以上に盛りだくさんの講習、検定会でした。
全て終了、後は採点待ち、ドキドキです。・・・なんとか無事に「長野山岳連盟自然保護指導員」の腕章をいただくことができました。早速、腕章を付けてみて感激、ちょっと誇りに思いました。これからみなさんと、さまざまな活動をするのだと思うと、まだまだ勉強を怠ってはいけませんね。奥は深いのですから!!
二日間みっちり使ってお疲れ様でした。ちょっと寝不足です。いろいろ準備のうえ、お世話いただいた事務局の方、ありがとうございました。知らなかったことを沢山覚え、大変有意義な検定会だったと思います。これを期に更に精進、努力を積み重ねていきたいと思います。ありがとうございました。