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身近な自然を大切にしましょう | |||||||
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地球上に豊かに広がる自然は、私たち人類の生活のために多くの恩恵を与えてくれます。人類は、そのような自然の一部として、自然に順応し、自然と共存して生活してきました。 しかし、自然環境は絶えず変化しており、自然や生態系の調査とともにその保全をしていく必要があります。 |
近年の自然の変化と動植物の減少
人口の増加と経済の発展に伴い、鉄道や道路などが整備され、都市化が急速に進展し、自然の絶対量が減少してきました。
また、残された自然の質も変化しています。例えば森林は、戦後の拡大造林によりカラマツやスギの人工林が目立つようになりましたが、輸入木材との価格競争による国内林業の低迷により、除伐、間伐など必要な育林作東が十分に行えていません。雑木林も、化石燃料を使うようになってから、その役割を失い管理が放棄されています。これらの森林では林内に十分な光が差し込まないため、林床の植物が減少するせともに、土砂流出の防備や水源を涵養する森林の公益的な横能も低下しています。
このようなことから、かつて市内で身近に見られた動植物が絶滅したり、減少して絶滅の危機に瀕しています。私たちの周りの自然を見つめ直すと、「かつて身近で普通に見られたのに、今ではなかなか見ることができなくなつた」動植物が数多く存在しており、このまま放っておくと私たちの前から姿を消してしまう可能性があります。
「大切にしたい長野市の自然」とは
市では平成12〜14年度の三年間をかけて自然や生態系の実態を調査し、「長野石版レッドデータブツク」としてとりまとめました。国や県では学術的なものとして 「レッドデーターブック」を発刊していますが、市では市民の皆さんの協力を得ながら、「かつて身近で普通に見られたのに、今ではなかなか見ることができなくなった」動植物についてまとめ、名称も「大切にしたい長野市の自然としました。
また、希少動植物を掲載するだけでなく、「人々の生活と関わってきた生きもの」、「地形・地質」、代表的な「湧水」、特色ある「地域」も併せて掲載しています。
レッドデーターブックとは、絶滅の恐れのある種を選定・評価し、その種の生態、分布、生育生息状況の変化などをまとめた資料のことです。 |
出見直しの目的は
平成17年1月の合併により市域は大きく広がりました。また、動植物を取りまく環境は、常に変化しています。その中で、個体数や生息地が減少し続けている種を保護していくためには、継続的な調査や情報収集が必要です。
身近な自然について情報をお寄せください
見直しに当たっては、市民の皆さんの協力が必要です。「かつて身近で普通に見られたのに、今ではなかなか見ることができなくなった」動植物種の情報をお寄せください。特に、豊野、戸隠、鬼無里、大岡地区の情報提供をお願いします。
情報は、下記の 「必ずいただきたい情報」などを参考に、直接または、電話、ファクス、郵送、Eメールで環境管理課までお寄せください。
必ずいただきたい情報 |
・見つけた種名 ・見つけた年月日 ・見つけた場所 (地図を添えていただくと確実です) ・見つけた人の氏名、性別、年齢、 連絡先 |
できればいただきたい情報 |
・見つけた種の写真 ・周辺の様子 (例:明るいカラマツ林の下) ・その場所での過去の状況 (例=去年まではもっと多かった) ・見つけた人の情報 (自然とのかかわりの経歴など) |
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